学生・大学院生の求人倍率が7年連続で上昇するなど、これまで好調だった新卒採用市場。
ただ、2020年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.83倍と、前年の1.88倍から、8年ぶりに減少。また、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業の採用計画も大きく見直されることになりました。
「学生の売り手市場」 といわれていたのは、もはや過去の話です。今後の採用動向に関しては、長年不況下にあった企業の取り組みを思い出せばよくわかります。
今後の採用はどうなる!?
皆さんはあまり意識したことがないかもしれませんが、企業が人を雇うというのは大変インパクトのあることなんです。なぜなら、社員一人を定年まで雇用した場合、給与だけでも数億円かかるからです。
社員に係る費用には、給料以外にも、研修費や福利厚生費などたくさんあります。これらを全部合わせると、莫大な費用になることがわかるでしょう。
しかし、企業は、こうした費用以上に、会社に貢献してくれると期待するから雇用するんです。
そういう意味でいうと、企業が人を雇うということは、その人に投資していると考えることができます。
バブルと呼ばれた好景気の頃の企業は、投資できるお金をたくさん持っていたので、できるだけ多くの学生を確保しておいて、使い道は後で考えるという採用手法をとっていました。そのため、学生の多くは、ほとんど就職活動をすることなく、内定を獲得することができたわけです。
しかし、バブルが崩壊し、景気が悪化すると、企業は生き残るために様々な努力をしなくてはならなくなりました。経費を削減するため、多くの企業で過剰な人員のリストラも行われました。企業が社員を解雇するというのは、単に辛いというだけでなく、今まで投資した費用が無駄になってしまうことを意味します。
そうした苦い経験から、企業は、誰にでも内定を出すことはしていません。これは、新卒採用だけでなく、通年採用や第二新卒採用をしている企業が増えていることを考えれば、誰にでも内定を出していないのは明らかです。
そのため、今後数年は、入社してから確実に活躍できる人材が獲れるまで、妥協することなく、企業は採用活動を続けることになるでしょう。”企業は人材の質を下げてまで採用しない”ことを、理解して就活に臨んでください。
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